前回は、
消火活動上必要な施設について整理しました。
https://yakimorokoshiblog.com/shoka-katsudo-setsubi/
排煙設備、連結散水設備、連結送水管、非常コンセント設備、無線通信補助設備。
これらは、主に消防隊が消火活動をしやすくするための設備でした。
今回はそこから少し進んで、
消火設備について整理していきます。
名前が似ているので、最初はややこしい💦💦
「消火活動上必要な施設」
「消火設備」
イラストなどで理解すると分かりやすいですよね(^^♪
今回も、初心者向けに
消火設備って何?
どんな種類があるの?
というところから、ゆっくり確認していきます。
消火設備とは?
消火設備とは、簡単にいうと、
火を消すための設備です。
水や消火剤を使って、
火を消したり、燃え広がるのをおさえたりします。
消防法施行令第7条第2項では、
消火設備として次の10種類が挙げられています。
- 消火器具・簡易消火用具
- 屋内消火栓設備
- スプリンクラー設備
- 水噴霧消火設備
- 泡消火設備
- 不活性ガス消火設備
- ハロゲン化物消火設備
- 粉末消火設備
- 屋外消火栓設備
- 動力消防ポンプ設備
こうして並べてみると、
「水で消すもの」
「泡で消すもの」
「ガスで消すもの」
「粉で消すもの」
など、消し方に違いがあることが分かります。
まずは「何で消すか」で覚える
消火設備を覚えるときは、
いきなり細かい設置基準から入るよりも、まずは
何を使って火を消すのか
で分けると分かりやすいです。
消火設備は、ざっくり分けると次のように考えられます。
- 水で消す設備
- 泡で消す設備
- ガスで消す設備
- 粉で消す設備
- 人が持って使う設備
- ポンプの力で水を送る設備
最初から全部を完璧に覚えようとすると、
頭の中で設備名が大渋滞します。
なので、まずは
名前とイメージをつなげることを目標にしていきます。
① 消火器具・簡易消火用具

まず1つ目は、
消火器具・簡易消火用具です。
一番イメージしやすいのは、消火器です。
学校、マンション、会社、お店などで、
赤い消火器を見たことがある人も多いと思います。
消火器は、火災の初期段階で使うものです。
火がまだ小さいうちに、
消火器で消火することで、
大きな火災になるのを防ぐことができます。
簡易消火用具には、
水バケツ、乾燥砂などもあります。
つまり、ここは
手に持って使う、身近な消火の道具
と考える。
② 屋内消火栓設備

2つ目は、
屋内消火栓設備です。
建物の中に設置されている消火栓です。
壁の中やボックスの中に、
ホースやノズルが収納されていて、
火災のときにホースを伸ばして水をかけます。
屋内消火栓設備は、
建物の中で火災が起きたときに、
水を使って消火するための設備です。
消火器よりも水量が多く、
より本格的な消火に使われます。
覚え方としては、
屋内=建物の中
消火栓=ホースで水を出す設備
③ スプリンクラー設備

3つ目は、
スプリンクラー設備です。
天井などに設置されていて、
火災の熱を感知すると、自動で水を出して消火します。
ホテル、病院、商業施設などで、
天井に小さな金属の器具が付いているのを見たことがあるかもしれません。
あれがスプリンクラーヘッドです。
スプリンクラー設備のポイントは、
自動で作動することです。
火災を感知して、
人が操作しなくても水をまいてくれます。
④ 水噴霧消火設備

4つ目は、
水噴霧消火設備です。
読み方は、
みずふんむしょうかせつびです。
水を細かい霧のようにして放射し、
火を冷やして消火します。
普通に水をかけるというより、
細かい水の粒を広くまくイメージです。
水噴霧消火設備は、
火を冷やす効果だけでなく、
火災の広がりをおさえる働きもあります。
覚え方は、
水を霧のように噴く設備
です。
名前の中に「水」「噴霧」と入っているので、
ここは比較的イメージしやすいです。
⑤ 泡消火設備

5つ目は、
泡消火設備です。
泡を使って火を消す設備です。
泡で燃えているものをおおうことで、
空気を遮断し、燃え広がるのを防ぎます。
火が燃えるには、酸素が必要です。
泡消火設備は、
泡で火をおおって、
酸素が届きにくくなるようにします。
特に、油などの火災では、
水だけでは危険な場合があります。
そういう場面で、
泡を使う消火設備が役立ちます。
覚え方は、
泡でおおって、火をおさえる
です。
⑥ 不活性ガス消火設備

6つ目は、
不活性ガス消火設備です。
読み方は、
ふかっせいガスしょうかせつびです。
不活性ガスを使って、
火を消す設備です。
火が燃えるには酸素が必要ですが、
不活性ガスを放出することで、
燃焼に必要な酸素の割合を下げて消火します。
水を使わないので、
電気室、通信機器室、機械室などで使われることがあります。
水をかけると機械が壊れてしまう場所では、
ガスを使う消火方法が向いている場合があります。
覚え方は、
水を使いにくい場所で、ガスで消す設備
です。
⑦ ハロゲン化物消火設備

7つ目は、
ハロゲン化物消火設備です。
読み方は、
ハロゲンかぶつしょうかせつびです。
これもガス系の消火設備です。
ハロゲン化物消火剤を使って、
燃焼の反応をおさえて火を消します。
不活性ガス消火設備と同じように、
水を使いにくい場所で使われることがあります。
電気設備や機械類がある場所では、
水で消火すると設備に大きなダメージが出ることがあります。
そのため、
水ではなく消火剤を使って消す設備が必要になります。
覚え方は、
機械にやさしい消火剤で火を消す設備
です。
⑧ 粉末消火設備

8つ目は、
粉末消火設備です。
粉末の消火剤を放射して、
火を消す設備です。
粉をまくことで、
燃焼の反応をおさえたり、
火をおおって消火したりします。
消火器にも粉末消火器がありますが、
粉末消火設備は、設備として粉末を放射するものです。
覚え方は、そのままです。
粉で消す設備
⑨ 屋外消火栓設備

9つ目は、
屋外消火栓設備です。
屋内消火栓設備が建物の中にあるのに対して、
屋外消火栓設備は、建物の外に設置されます。
屋外からホースをつないで、
建物の外側から放水するための設備です。
広い敷地や大きな建物では、
屋外からの消火活動も重要になります。
覚え方は、
屋外=建物の外
消火栓=ホースで水を出す設備
です。
屋内消火栓設備とセットで覚えると、
混乱しにくくなります。
⑩ 動力消防ポンプ設備

10個目は、
動力消防ポンプ設備です。
ポンプの力を使って、
水を送って放水する設備です。
水源から水を吸い上げたり、
必要な場所まで水を送ったりします。
「動力」とついているので、
人力ではなく、機械の力を使うイメージです。
覚え方は、
ポンプの力で水を送る設備
です。
最後の設備名ですが、
「ポンプ」と入っているので、
水を送る役割だとイメージしておくと覚えやすいです。
消火設備は「どこで使うか」も大事
消火設備は、
ただ名前を覚えるだけではなく、
どこで使われるのかも大事です。
例えば、
- 建物の中で使うもの
- 建物の外で使うもの
- 自動で作動するもの
- 人が操作するもの
- 水を使うもの
- 水を使いにくい場所で使うもの
このように整理すると、
設備ごとの違いが少しずつ見えてきます。
試験では、
似たような名前の設備が並ぶことがあります。
そのときに、
名前だけで丸暗記していると迷いやすいです。
でも、
何で消すのか
どこで使うのか
自動なのか、人が使うのか
という視点で見ると、かなり整理しやすくなります。
消火活動上必要な施設との違い
ここで、前回の内容と比べてみます。
前回勉強した
消火活動上必要な施設は、
消防隊が活動しやすくするための設備でした。
たとえば、
- 排煙設備
- 連結散水設備
- 連結送水管
- 非常コンセント設備
- 無線通信補助設備
などです。
一方で、今回の
消火設備は、
火を消すための設備です。
つまり、
消火設備=火を消す設備
消火活動上必要な施設=消防隊の活動を助ける設備
と考えると分かりやすいです。
名前は似ていますが、
役割は違います。
ここは試験でも混乱しやすいところなので、
早めに分けて覚えておきたいです。
今日のまとめ
今回は、
消火設備の10種類について整理しました。
消火設備は、
水や消火剤を使って火を消す設備です。
まず覚えたいのは、この10種類です。
- 消火器具・簡易消火用具
- 屋内消火栓設備
- スプリンクラー設備
- 水噴霧消火設備
- 泡消火設備
- 不活性ガス消火設備
- ハロゲン化物消火設備
- 粉末消火設備
- 屋外消火栓設備
- 動力消防ポンプ設備
最初は、細かい設置基準まで一気に覚えなくても大丈夫です。
まずは、
- 手で消す
- ホースで消す
- 自動で水をまく
- 水を霧のように出す
- 泡でおおう
- ガスで消す
- 粉で消す
- 外から放水する
- ポンプで水を送る
このくらいのイメージで、
設備名と役割をつなげていきます。
でも、一つずつ分けて見ると、
少しずつ意味が見えてきます。イラストで覚えておくと、消火活動上必要な施設と消火設備の言葉を混ぜて試験に出されてもすぐにわかりますね(^^♪
今回も、完璧に覚えるより、
まずは
「どんな設備なのかイメージできる」
ところを目標にしていきます。



コメント